一言感想
痛々しいほど気持ちが分かります。
面白いところ。
ニートであり毎日家の中にこもりゲームをしている主人公仁井透の独白を、ナレーションで冷静な突っ込みをする所です。
ニート描写漫画は商業の本ではなくWebで無料で見るから余計来るものがあると思います。
好きなエピソード。
「ゲームだって同じものを毎日プレイしているわけじゃない。漫画だって毎日同じのを読んでいるわけじゃない。毎日同じ事を繰り返してるサラリーマンや学生とは違う。日々充実した生活を送ってる」と言う透の独白に対し「学生だって毎日同じ授業を受けてるわけじゃないしサラリーマンだって毎日同じことをしているわけではないし、むしろそう言う業種の方が少ない。」と突っ込みをするシーンは、彼の自堕落さと冷静な突っ込みが最も現れてる所だと思います。
作者に関して。
作者の方は恐らく社会人なのでしょう。 彼のホームページを見ると漫画のコンクールに頻繁に応募しているのが分かりますが応援したくなります。
その他。
仁井透の気持ちに幾分か共感しても、彼を好きにならない方が良いのがこの漫画の正しい読み方と思います。
どこまでも自堕落な生活を送りどこまでも自己肯定をし他人を見下す。
そのキャラクターを好きになってしまったら読んでいる自身もそうなりそうだからです。