- 著者:梶原一騎
野球マンガのすべての礎となったのではないかと思える作品です。
面白いところ。
今も野球マンガはたくさんありますが、そういったものにはないいい意味での暑苦しさが満載の作品だと思います。
逆に、今日のマンガに見られるようなさわやかさのようなものはあまりないかもしれません。
しかし今でも野球マンガ「巨人の星」といえば知らない人はいないほどの知名度。
これだけ年月がたっても愛されるものは愛されるということを証明している作品でもあると思います。
「根性」を前面に押し出しているマンガは今ではなかなかないと思うので、その重さを楽しめると思います。
好きなエピソード。
星飛雄馬が大リーグボール3号で伴宙太と対決するシーンが好きです。
飛雄馬の父・一徹がコーチを務めるドラゴンズとの対戦で、バッター伴宙太の場面で飛雄馬は大リーグボール3号を繰り出します。
結果打たれてしまうのですが、1塁まで到達できずに伴はアウトになってしまいます。
一徹の考えた作戦もすごいですが、この結末も予想だにできませんでした。
間接的な父子勝負となるシーンですが、勝ち負け関係なく子である飛雄馬をたたえる一徹の姿には心を打たれてしまいました。
おすすめ。
今の時代とは違った根性論を楽しめるので、違った観点で野球を楽しめておすすめです。