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NARUTO-ナルト-感想ネタバレ注意!九尾という妖狐を体内に宿した落ちこぼれの少年が…。

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 私がこの漫画と出会ったのは、小学4年生頃のことです。かれこれ、10年と少し前のことになります。当時は、あまり人気がなく知名度も低かったこの作品ですが、最近は映画やアニメ、更にはスピンオフアニメになるなど派生して、知名度も上がってきたことを実感して嬉しく思っています。

 この物語は、九尾という妖狐を体内に宿した落ちこぼれの少年が、火影という里で一番の忍者を目指し、日々修行していくというお話です。その道の途中には、友との別れや裏切り、トラウマとの戦いなど、いろいろなことがあります。私はこの作品の、綺麗すぎないところが好きです。ドロドロとしすぎて嫌いだという方もいましょうが、私はこのドロドロとした、人間臭い描写がとても好きなのです。完璧に強い人間などいないし、誰もが心に傷を抱えていて、しかもそれは簡単に克服できるものなんかではないのです。

 たとえば、主人公・ナルトのライバルであり親友の、サスケ。彼は、幼い頃に慕っていた兄の手により、一族を皆殺しにされてしまったという過去を持ちます。一族を惨殺したあと、兄は、幼いサスケに対し「俺を殺したいなら、恨め、憎め。そして醜く生にしがみついて生きるがいい」とだけ言い残して去ってしまいます。その日から、サスケは兄に対する復讐のみを生きる支えとしていました。その結果、彼は復讐のための力を手にするために里を抜けてしまうのです。このあたりのお話で、一族の温かみと、慕っていた大好きな兄を失ったサスケの、孤独で張り裂けそうな思いなどが描かれているのですが、そのあたりもとても人間臭くて素敵です。何とかして連れ戻そうとするナルトを振り切り、闇の中へ歩んでいく彼の背中が、とても痛ましかったのを覚えています。

 古来から日本に伝わる『忍者』をテーマにした、新しく、そして人間臭い感情が渦巻く、ある意味でリアルな作品です。心の底からおすすめします。