人魚の肉を食べるってことが、衝撃的でした。
面白いところ。
人魚の肉を食べると、不老不死になる、という伝説を題材にしたお話です。
それまで、そんな昔話を知らず、人魚には西洋人魚のプリンセス的なイメージしかなかったので、その人魚を食べるというのが凄いショックでした。
また、人魚の肉を食べた人間が、不老不死を手に入れられる確率はわずかで、多くは「なりそこない」という死ぬことのできない化け物になってしまいます。
不老不死を手に入れても、今度は孤独という苦しみが待っています。
長いこと成長せず、年もとらないので、一つのところに長くいられないし、心を通じ合わせる人に出会っても、当然自分よりも先に死んでしまいます。
そういう性質をもつ人魚の肉という道具に運命を狂わされていってしまう人々の姿が描かれています。
好きなエピソード。
長い間足枷をはめられていて、立つことも歩くこともできなかった真魚が、立ち上がろうとするシーン。
真魚の気丈さを現わしていると思いました。
好きなところ。
閉鎖された狭い世界しか知らなかった真魚が、湧太と出会って、そとに出て、二人で旅をして生きていくことで、少しずつ成長していく姿が好きです。
不老不死なので、一つの場所には長いこといられません。
切ないですが、お互いが支えになって生きてるんだな、というところが好きです。
真魚が、その生い立ちのせいか、ちょっとズレてて天然なところも面白いです。
おすすめ。
湧太と真魚の二人が、人魚の肉を巡っていろんな出会いと別れを繰り返していくシリーズです。
ひとが生きるということ、死ぬということを扱っているので、悲しいお話も多いです。
でも、前向きに生きていく湧太と真魚の姿が印象的です。
作者について。
とっても有名で凄い漫画家さんですが、あまり個人的なことは存じ上げません…。
でも、作品はほとんど読んでいます。
犬夜叉がまだ未読なので機会があれば読みたいです。