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月とノスタルヂヤ(一條和春)感想ネタバレ注意・叙情的な世界と歴史感が織り成す短編集。

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叙情的な世界と歴史感が織り成す短編集。

面白いところ。

表題作、「月とノスタルヂヤ」を始め近代文学を思わせる叙情的な世界を描く一條和春の独特な魅力が詰まった短編集。半分程は幕末時代物の漫画が掲載されている。こちらもまた一人一人の心理描写が深く描かれ、読み手を深く引きずり込ませる。侍の気迫というものが伝わってくる。

好きなキャラ。

岡田以蔵。粉雪抄−仇討ち編−では、ベタを多様した画面構成が武士の魅力を引き立てています。この漫画をきっかけに時代物に興味を持ち始め、時代小説などを読み始めるようになりました。

好きなエピソード。

ネタバレになってしまうのであまり詳細は書けませんが「月とノスタルヂヤ」のクライマックスシーンは、とても心に響きます。66ページを開いた瞬間の読んでいるこちらまで切なさが伝わってくる感じ、とてもハッとさせられます。

作品に関する思い出。

イラスト投稿誌ファンロードから発刊されたラポートコミックス。書店に置いていなかったり、問い合わせると店員さんが知らない事もありレジ前で気まずい空気が流れる事が多々。それだけに購入できた時の喜びはひとしおでした。
「月とノスタルヂヤ」この作品の独特な画面構成が非常に魅力的で、スクリーントーンを極限まで削ってかつ独特なコマ割りとフォント使いが活きており、喰い入るように何度も読み返した思い出があります。

おすすめ。

どの作品にも共通して、登場人物それぞれの絡み合う心理描写が切なさを誘います。独特な絵柄なので好みが分かれるかと思いますが、是非一読して頂きたいです。

作者に関して。

別名儀、「くもぎり太郎」としても単行本を出版しています。どちらもラポートコミックスより発刊。