昭和モダンな雰囲気が素敵です。
面白いところ。
舞台は昭和初期。華族のお嬢様が主人公です。
華族の令嬢である繭子は、家の借金のために結婚させられそうになります。
でも、それを嫌がって賞金とお給料目当てに映画の主役のオーディションを受け、見事合格しますが、それからが大変です。
これまで甘やかされて育った繭子が、厳しい世界で成長していく姿が描かれています。
その逞しく育っていくさまが見ていて楽しいです。
好きなキャラ。
田ノ倉真珠。12歳で山形から出てきて、役をもらうためなら何でもする女優さん。
でも、だんだんと繭子を認め、よいライバルになっていく様子が好きです。
繭子と共演した映画のあと、悪役として大成するところが素晴らしいです。
好きなエピソード。
繭子が髪を切って、撮影所に登場するシーンが好きです。
これまで、世間の厳しさを知らなかった繭子が、髪を切ることで、女優としてちゃんとやっていくことを決心したことを現わしている、と思いました。
好きなところ。
登場人物の衣服や、話す言葉や、背景などに、昭和初期の様子が描かれているところが好きです。
特に、女性の衣服がかわいいです。
おすすめ。
繭子がこれまで育ってきた狭い世界から飛び出して、映画という世界に飛び込み、いろいろな人と出会います。
監督や、ライバル女優さん、みんな魅力的です。
30年ほど前のマンガで、いまはもうない雰囲気の作品だと思います。
作者に関して。
同じ作者さんの「狸穴中学バナナ事件」なども、大好きでした。
今でも女性誌などで活躍してらっしゃいます。