見えるのに動けない主人公。
面白いところ。
友情・努力・勝利とういう三原則の下で生きるジャンプの、しかもスポ根の主人公・ヒロト(黒鉄博人)。なぜか・・・運動神経ゼロ。出だしからサッカーボールが顔面に直撃し、成績では体育「1」の危機に陥っている。従来のスポ根マンガでは有り得ない運動神経の悪さ。でも、ヒーローに憧れ変わりたいと願っているんです。身近のようでどこか遠い存在の主人公たちとは違い、いろいろ努力しても変われない姿が読者に親近感を感じさせて、思わず応援したくなりました。そんなヒロトにも視力が良過ぎるという主人公らしい素質があるが、なんと言っても運動神経が無いから見えても動けない。幽霊のさゆりと出会い剣道でならヒーローになれるのではと気づきヒロトはついにジャンプの主人公らしくなっていくんです。
好きなキャラ。
ヒロトのお母さん。幽霊のさゆりは昼間はなんと、ヒロトのお母さんが大事にしている市松人形の小町ちゃんにとりつく。なので、もちろん小町ちゃんは動くししゃべる。それを見たお母さんの一言が「まあ小町ちゃん!?今日はずいぶんバイタル溢れてるのね!!」気にするところそこ!?それどころか朝ごはんも一緒に食べてご飯のおかわりまで勧める。普通ダメだよね、人形がしゃべってご飯食べちゃ。お母さんそして、一緒に嬉しそうだったお父さんも不思議。
見どころ。
剣道部マネージャー白鳥さんがヤンキーたちに絡まれているところを目撃したヒロトはさゆりに支えてもらい竹刀を振るう時がくる。ヒーローになる第一歩。最後の突きの臨場感がすごかったです。
作品に関する思い出。
Qさまのテレビを見ていたら、漢字読みの問題で「黒鉄」が出てきて難易度が高いところにあったから「クロガネ」を読んでいた者としてはニヤけちゃった。