- 作者よしながふみ
一言感想
美容師の矢吹ケンジ(ケンジ)と弁護士の筧史郎(シロさん)のゲイカップルのお話。ゲイの生活って、どんなだろう、と想像しながら読んでみると、以外とフツーだったりする。
面白いところ
料理好きで節約好きのシロさんが毎日作る晩ご飯の描写が細かくて、とっても美味しそう!
好きなキャラ
富永佳代子。近所に住む、50代の主婦。もうすぐ結婚する一人娘は彼氏と同棲中のため、現在夫と二人暮らし。
シロさんとは料理・節約面で気が合うらしく、スーパーの特売品を分け合う仲。
好きなエピソード
シロさんが勤めている弁護士事務所の事務員、志乃の年齢がバレる場面。
しっかりした言葉遣いで、きちんと仕事をこなすので、30代ぐらいに思われていたが、実は20才そこそこ。
実家の洋食屋を再建するために節約し、お母さんのお下がりの服やバッグを使っている上、生来のふけ顔が重なって30代主婦パートだと思われていた。
好きなところ
アラフォーゲイカップルの恋愛話なのだが、焼きもちを妬いたり、拗ねたり、ケンカしたりした後は、決まって美味しい料理で仲直り。
ほのぼのした気分で締めくくられ、読みながらついつい笑顔になってしまう。
おすすめ
とにかく、料理の描写が細かい!『鍋に油を少し残してみじん切りにしたたまねぎをよく炒めるそこにしょうがのみじん切りとトウバンジャン、豚の切り落とし肉を入れて...』
といった調子で、全編に料理の手順が美しく詳しく描かれているので、レシピ本としても役に立つ。
作品に関する思い出
出てくる料理がどれも美味しそうで、しかもレシピ付き。実際に作ってみると、やはり美味し~い!
作者に関して
男女逆転『大奥』の作者。映画では、菅野美穂さんが家光を、堺正人さんが有功を好演。