お父さんと犬との切ない絆が涙ナシでは読めません。感動です。
面白いところ。
家庭での事を妻に任せきりで、家族に見捨てられたお父さんと飼い犬ハッピーの切ない物語です。
序盤はお父さんの身勝手な部分が目立って、「そりゃ奥さんに逃げられるわ」という感想を持つのですが、奥さんと娘が出て行き、マンションを売り引き払い、ハッピーと2人になったお父さんはワゴン車に自分の荷物を詰め込んで旅に出ます。
殆どお父さんが一人で話しているようなストーリーなのですが、ハッピーの「ココロの声」が凄く凄く優しくて読み手に「犬ってこういう風に想ってるのかな」と感じさせてくれます。
身勝手だったお父さんも、旅をしているうちにハッピーを心から大事に思い、2人の絆が深まっていきます。
お父さんの「独り言」にハッピーが心で返事をして。
それを読んでいると自然と涙が出てきます。
最後はアンハッピーなのですが、アンハッピーなのにハッピーエンドのような。
不思議な不思議な気持ちにさせてくれる漫画でした。
ペットを飼ったことのある方にはドンピシャな漫画だと思います。
その他。
西田敏行さんの主演で映画化もされていましたが、こちらもまた原作に忠実に描かれていて、見応えのある作品でした。