「ハクメイとミコチ」6巻 樫木祐人・著
豪雨で家に閉じ込められていたハクメイとミコチが、手作りのいかだで食料を調達に行くエピソードはとてもステキでした。流された果物や木の実をちゃっかり取って売っている者がいたり、小人たちもなかなかに商魂たくましいんだなぁと微笑ましかったです。
二人の水着のようなスタイルも新鮮で可愛らしかったですが、それにしてもハクメイが実はカナヅチだったとは意外でしたね。ものすごく華麗なフォームですいすい泳ぎそうなイメージですが、思わぬ弱点を知ると逆に好感が持てるような気もします。一生懸命に習って水泳の特訓をしていたので、上達するといいなぁと思いました。
そして、本好きの私としては「司書の苦労」というエピソードがとても印象深かったです。一日働いてくたびれた司書さんがつぶやいた「早く帰ってヤケ読書がしたい」は名言ですね。ヤケ読書、すごい言葉です。他にも、酔っ払いの歌姫コンジュの歌声はいったいどんな風なのだろう、と想像してみるだけでなんだか楽しい気分になれました。