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感想・書評『坂道のアポロン(小玉ユキ)全10巻』ネタバレ注意「ジャズを通した高校生同士の友情・恋愛が楽しめます」(レビュー)。 #読書

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坂道のアポロン(小玉ユキ)全10巻 ジャズを通した高校生同士の友情・恋愛が楽しめます

九州の高校に転入してきた薫は、転校の回数の多さからくるストレスから屋上に駆け込みますが、そこには不良生徒の仙太郎がいました。仙太郎がジャズが好きでドラマーであることを知り、薫はクラシックとはまた違ったジャズの世界にだんだんのめり込んでいきます。

律子の実家であるレコード店の地下室を借りてジャズの演奏に勤しむ仙太郎と薫だったが、薫が律子に、律子は仙太郎に、仙太郎は海で出会った百合香に、百合香は演奏会で招待されたバーで見かけた淳一にそれぞれ恋愛感情を抱いたあたりから、薫・仙太郎・律子のすれ違いが増えていくようになります。しかし、ジャズに対する思いが薫と仙太郎を引きつけ、高3の文化祭の出し物でジャズを披露することが決まり、熱を入れて練習を重ねますが、文化祭当日に仙太郎がバイク事故を起こしてしまいます。高校3年の文化祭前に仙太郎が失踪したことを契機に、彼の日常は受験勉強、大学への進学、ジャズ研への入部、研修医として過ごす日々が淡々と描かれていきます。薫の高校生活に潤いもたらしてくれたのは、仙太郎や律子の存在とジャズです。しかし、その中で最も薫にとって大切だったのは仙太郎の存在だったように思います。薫の心の中では紆余曲折を経ても、仙太郎が人生を大きく変えた象徴的な人物としてゆるぎない存在であるように作品全体を通して感じられました。