「ちはやふる」34巻 末次由紀・著
熱戦を繰り広げた夏の全国大会も終わり、千早たちは受験本番も近づく3年生の秋を迎えます。部室を守るためカラオケバトルをするエピソードは、久しぶりにみんなが穏やかな顔でくつろぐ様子を見られて面白かったです。かなちゃんは、髪型を変えるとぐっと女っぽさが増して可愛らしいですね。
これで引退となる瑞沢高校かるた部3年生は、かるたも一段落となりました。千早は受験勉強に本腰を入れなければ浪人になってしまうのに、かるたへの情熱を捨てきれません。なんとしてもクイーン戦に出たい千早は、勉強との両立を宣言するのでした。そんなこと言ったって本当に両方できるの?と思ってしまいましたが、運動しながら英語のリスニングをする千早を見て感心しました。さすが耳の良さがウリなだけあり、かるたで鍛えた暗記力も発揮されていて素晴らしかったです。
また、北央学園の須藤さんがかるた協会の会長になる将来像を語ったシーンは、とても印象的でした。須藤さんのこういうクールなキャラクターが、きっと後輩たちを惹きつけるんだろうなと感じました。