「午前0時、キスしに来てよ」3巻 みきもと凛・著
日奈々が楓の家で過ごしていたところ、楓がかつて所属していたアイドルユニット、ファニーボーンのメンバー充希がやって来る場面からのスタートでした。
脱退したことでなにやら確執があるようですね。充希は楓のことをあまり良くは思っていないようでしたが、それよりも度を越したナルシストぶりに笑ってしまいました。鏡に映る自分に頻繁に見とれて話しかけるのは、だいぶ重症ですね。楓に嫌がらせをしようともくろむ充希でしたが、やっていることは幼稚でおかしいです。そこまで泥沼な展開にはならずに、時々ギャク要素もあってホッとできる点は、この作品の特徴だなぁと感じます。
そして、ドラマ撮影をする楓の相手役の女優さんが、みきもと凛さんの前作「きょうのキラ君」の矢作澪だと気づいて、おぉ!と少し興奮してしまいました。こういう楽しい演出は大好きです。演技できれいな泣き顔を見せる楓はあまりに美しくて、目が釘付けでした。日奈々と楓の仲も順調なようで、髪にドライヤーをかけてあげるシーンは素敵でした。