「きょうのキラ君」2巻 みきもと凛・著
キラ君に好きな人がいると知ったニノは、なぜかクラスメイトの矢部とともにキラ君を尾行することになってしまうというシーンからのスタートでした。
ケバイ女性と会っていたのを目撃してショックを受けるニノと矢部ですが、実はその女性はキラ君のお父さんだっというオチにはすごくびっくりしました。想像に無かった展開でしたが、どうやら夜の商売で生きていて女装しているけれど正真正銘の男性ということのようですね。1巻でニノのお母さんとキラ君のお父さんが仲が良いといっていたのが不思議だったのですが、こういうことだったんですね。
ぶっ飛んだ父親のティアラがニノに頭を下げた場面は、思わず泣きました。コメディだと思って読み進めると急に命の重みについてガツンと問いかけられたような気持ちになり、感情を揺さぶられます。キラ君の背中にある消せないタトゥーには驚きましたが、完全に道を間違えてしまったことを悔やんで涙を見せた姿には胸打たれるものがありました。