【タイトル】鏡の前で会いましょう【著者】坂井 恵理【巻数】1-3巻
結末が気になるのが嫌で、全巻まとめて読みました。
あらすじは、外見がイマイチの女の子と可愛い女の子の体が入れ替わってしまう話。
ありきたりなあらすじで、外見がイマイチの女子が、やっぱり自分の体が一番!見かけなんて関係ないわと思って終わるのかと思っていました。
確かにそのような形で終わるのですが、自分はありのままが一番という道徳的な内容ではなく、やっぱり可愛い方がいいという気持ちも残したままだったので、かえって納得がいきました。
そして外見はいいに越したことはないが、何より重要なのは気持ちの持ちようというか、自分が幸せになろうという意思と明るい精神にあるのだと感じ、これまで自分が思っていたことが肯定されるような内容だったので、余計に読んでよかったと思いました。
予測を覆し覆し、さらに覆されると読んで疲れてしまいますし、全てが予測の範囲内だと飽き飽きしてしまいます。でもこの作品は二人の主人公の行先が予測の範囲を超えている部分と、予測通りの部分があって、安心感と意外性が混ざっているのでそこも魅力的です。
3巻で長すぎず短すぎずなので、一気に読んで欲しいです。電子書籍で買いましたが、改めて紙の本で購入して本棚に並べたいと思います。