」で便利でお安く。「逃げるは恥だが役に立つ」３巻 海野つなみ・著
みくりと平匡の契約結婚が、平匡の会社の同僚である風見さんにバレてしまいます。風見さんの口から出たのはなんと「僕と津崎さんでみくりさんをシェアしよう」という提案でした。「それって重婚！？」と思わずつっこみを入れたみくりが笑えました。両方と結婚することはさすがに無理ですが、みくりは平匡に加えて風見さんの家事代行業も受け持つことに決めたのでした。
みくりの働き者なところや家事能力の高さには本当に感心します。それにしたって、ややこしい事態になっていることがもどかしく、もう少し素直な気持ちに従って行動すればいいのに、と思わざるを得ません。でもすぐに理屈をこねまくって頭でっかちになっているからこそ、色々とこじらせている平匡とみくりを、応援したくなるような気持ちにもなってくるので不思議です。風見さんの存在を思うと複雑な気持ちになる平匡は、片思いをしている10代の若者のようでした。そして、みくりが熱く語っていた学生での出産を推奨する案は、突飛だけれど面白いなぁと考えさせられました。
