「お迎えです。」4巻 田中メカ・著
GSGのアルバイトを続ける円ですが、今回は学校が舞台のストーリーでした。
生徒が先生に恋をするというパターンの話は、田中メカさんの作品にはやたらとよく出てくるように思います。恋愛感情は抜きにしても、勉強が苦手な生徒や苦手意識を持っていた教科が、先生の上手な教え方によってメキメキ成績を上げるというのはすごくいいですね。
ソフトボール部のコーチを代理で引き受けた円が、意外にも鬼コーチぶりを見せていたのには笑いました。4巻まで読み続けても円のキャラクターがいまいちつかみきれなくて、何を考えているのか分かりづらい不思議な人だなぁと感じます。
阿熊さんは相変わらずの気の強さと一本気な性格を見せていましたが、円に対する気持ちに変化が出てきたみたいですね。凛々しい阿熊さんが円の前ではつい弱音を吐いてしまえるのは、円がすごく広い心と優しさを持っているからなのではないでしょうか。けっこういいカップルになると思うのですが、どうなのでしょうか。今後の展開が気になります。
ありがとう寄稿。
この著者の作品は、病める・悩める女性がメインの作品が多いです。読んでいて、そうそう~私もよ~と、感情を移入して読むことが多いですね。
感想・書評「茨姫はたたかう:近藤史恵」ネタバレ注意・心と体を癒す整体師が主人公。そこへ通う「編集者」が狂言回しで、もう一人の主人公(レビュー)。 #読書 - みんなのブログ。