『阿修羅ガール』を読んでの私なりの感想
『阿修羅ガール』の作者は舞城王太郎です。なぜこの本を読んだのかといいますと、朝日新聞を読んでいた所、たまたまこの本の紹介の記事が載っていて面白そうだと興味を持ったので実際読んでみるに至りました。
まずこの本は書き出しの部分がとても面白いです。本の主人公の自尊心について書いてあるのですが、最初の一文から物語に引っ張られました。
主人公の女の子の名前はアイコといいます。アイコは佐野という男子とある事をして後悔をしているという所から物語は始まります。アイコの頭の中で考えている事やアイコの自意識が、物語では述べられています。話の中には金田陽治というユニークな男子も出てきます。
そして佐野という男子がおかしな事件に巻き込まれてしまいます。クラスの女子達はその原因はアイコにあると勘違いをして、アイコはマキを含む数人の女子達にトイレに呼び出されます。しかし、アイコは喧嘩が強いので返り討ちにしました。
物語はグルグル魔人と呼ばれている人を中心に更に混沌としていきます。アイコの父親がグッチ裕三だったり、家の外でよく解らない騒ぎが起きていたりしている中、物語は進みます。
アイコがヘリコプターに乗っている場面では、活字の表現方法が斬新な部分があります。そこの部分は表現が生き生きとしていて、個人的には気に入っている箇所です。