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銀河鉄道999/最終回感想ネタバレ注意!鉄郎は決断、機械化人か生身の人間かどちらかを選ばなければならない…(あらすじ)。

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銀河鉄道999と共に思い描いた心

大空の向こう、夜空の向こうの大きな大きな宇宙に憧れてた幼少の頃、ふとテレビで見かけた銀河鉄道999。
子供心に主人公、鉄郎の宇宙での大冒険に惹かれ、鉄郎の色々な人との出会い、悲しい出来事、自分の心との葛藤。鉄郎の正義感あふれる素直で真っ直ぐな心に何度も涙しました。男としての自分の為ではなく、人のために戦う強さや、それに相反する誰かの悲しみに共感し自分の事のように誰かのために涙する綺麗な弱さ。男としてあるべき姿の一つを、子供心に感じ、鉄郎と自分を重ねたりしてながら、不思議なときめきさえもおぼえた作品です。鉄郎のようになりたい、男らしさに憧れもおぼえました。

作品の冒頭は、機械化人に母親を目の前で殺され、その果てしない苦しみ悲しみの思いから、自分も機械化人になり全ての機械化人を破壊するという復讐を誓う、そして母親とよく似た謎の女性メーテルと出会う。
この作品の時代設定の中では、機械化人になる為には、かなり高額なお金が必要なのだが、今はまだ鉄郎に機械化人の体を買えることは難しい。その鉄郎にメーテルは、銀河の向こうのアンドロイドにタダで機械化人になれる星があると伝える。そして、その星へ行くためにはまず銀河鉄道999に乗らなくてはいけないのだが、この乗車券もかなりの高額のため普通の庶民では買えることはまずなく、旅の途中に何度も盗難に合うほどの代物である。しかもこの乗車券もメーテルは私と共に行くのなら、タダで鉄郎の分も用意すると言う。
鉄郎はメーテルに一緒に行くと伝える。彼なりの多少の迷いは感じられたが愛する母の為に旅立つ。2人は母親を殺した機械化人を倒し、地球を旅立つ。
作品中のナレーションも少年の心から大人の心へと変わっていく変化を上手に伝えてくる。旅の中でたくさんの人や機械化人や特殊な環境で育った人達に出会うのだが、生身の人間で限られた命の中ひたむきに生きて行くべきか、母親の復讐とはいえ機械化人になり復讐の為に生きるのか、まだ若き鉄郎は旅の中必死に悩む。メーテルは温かくも残酷なような眼差しで見守っている。旅の中で同じくらいの青年とも出会い悩みを語らい、鉄郎の大好きなラーメンを一緒にすすり合う親友にも出会い、旅を途中で投げ出したくなる事もあり、鉄郎に恋をしてしまう相手が現れたり、真の勇気を教えてくれた戦士に出会い、母以外の人の死にも向きあい、ただ涙する鉄郎に何度ももらい泣きしました。
まだ見たことのない実の父親にも出会う。父の若き日の話、母ちついての話など作品中にたくさんの出来事にも遭遇する。鉄郎の出生の謎や、父と母の人生の謎、メーテルの謎と様々な鉄郎自身の話にも出くわす。
たくさんの困難や壁にもあいながら旅を続ける鉄郎の姿に憧れや尊敬すらおぼえました。
自分自身こうありたい、鉄郎のような心で生きるのが格好いいと子供心に思ったものです。
最終回、鉄郎は決断します。
機械化人か生身の人間かどちらかを選ばなければならない。
自分の意思で選ぶのか、愛する人の為に自分の意思とは逆へ誰かに決められてしまうのか。
そして、鉄郎とメーテルの別れ。
「遠く時の輪が接するところでまた会いましょう」
メーテルの最後の言葉。
また、鉄郎は999に乗り、メーテルは他の列車に乗り離れ離れになる2人。
メーテルからの最後のキス。
鉄郎の少年の心にはどのように感じ、別れを受け入れたのか、鳴り響く999の汽笛の中、今度は1人で地球へと戻る旅を続ける。生身の人間として。
ただ涙。すべてを読んだあとに心に残る言い表しようのない寂しさと孤独感。鉄郎はまた帰りの旅の中、また強くなっていくのでしょう。
もう一つ大人の男として。