感想
この作者の方の独特なセクシーな感じが本当に好きです。どこかキツネのような艶やかな女性たちが登場します。主人公は女性作家のぶら雲先生お酒が大好きで、朝風呂をしながら寝てしまうくらいにはしたない、自由奔放な人物。
ろりももという家政婦のような少女と一緒に住んでいて彼女がぶら雲先生の生活を支えています。そんなぶら雲先生はただの作家ではなく、街中で起こる様々な事件を解決していくというストーリーです。
なんと例えればいいのか、こういう時に自分のボキャブラリーの少なさに呆れますが、この主人公や他の女の子たちから漂う不思議なセクシーさにヘルシーな生活感にも似た女性らしさがにじみ出ていて、「嫌だな」という不快なないところが好きです。「ぶら雲」は「ぶらうん」と読むのですが初めの方は変な名前だなあ、もっと性格にあった粋な名前にすればいいのにと思ったのですが読み進めていくうちに不思議としっくりくるように思えて面白いなと思いました。
作中で一番好きなエピソードはうら若い女子高生が、「女を捨てる」と言いだし、えらくガサツな行動に出るのですが、ラストシーンで主人公が「女捨てるなんてセリフはいっぱしの女になってからだよ」とウインクするところが一番好きです。