感想
あの有名作品、ブラック・ジャックのリメイク作品です。どの作品も本当に面白い作品ですが中でも1巻に収録されている作品は全部好きです。まず、猫を妻と子供だと思って生活している男の話ですが、土砂崩れで家も家族も失ってしまった男性が、住み着いた猫の親子を自分の家族だと思い込んでしまうのです。
今、妊娠しているので今何か災害や事故が起こって夫だけが生き残ってしまったらと思いながら読んでしまいました。最愛の妻と子供たちを一気にすべて失ってしまったら生きている意味や自分だけがなぜ生き残ったのか問い詰めてしまうだろうし、脳に異常があってもなくともショックでおかしくなってしまっても仕方ないだろうなと思います。最後は家族の死を受けいれた男が猫を強く拒絶するのですが、猫は彼のことが純粋に好きで結局拒み続けられずに一緒に暮らすようなのでよかったなと思いました。1巻での最後のストーリーは最高のライバルであるキリコを助ける話です。
お腹がボールのように膨れ上がるという伝染病に感染したキリコを手術によって救うのですが、その原因が地球上のウイルスではなく、なんとクラゲのような地球外生命体による寄生だったのです。凍らせて溶かすと奇声をあげて死に絶えたのですがとても恐ろしかったです。