感想
隣に引っ越してきた人にあいさつに行くことになった兄妹の早川晴巳と早川鈴音。家を出るとすぐにチューブでつながれたまま大の字になって眠る少女ファリーンに出会います。彼女は絶滅の危機にある星の生態系を蘇らせようとしているためこの地球にやってきたロボットでした。第一話の最初の方でかなりダークな演出がされていたので地球侵略の話かなと思っていたら全く違い、その後の展開でもびっくりするほど予想を裏切られるので読んでいてすごく面白かったです。
何よりイラストのタッチがすごく不思議な雰囲気で今まででこんな感じのマンガは読んだことがなかったのでドキドキしました。ところどころでホラーゴシックな演出やブラックファンタジーな感じになっていたりしてその雰囲気が好きな女の子はハマると思います。ファリーンの自由を奪っているチューブが実はファリーンの生命維持のためではなく、ファリーンの住む家の庭園に生息する地球外生命体や植物の電力、生命供給だということにはびっくりしました。まさかそんな発想はなかったので面白いなあと感じて、どんどん読み進めてしまいました。ちょっとホラーチックな演出があるのにも関わらず、内容はかなり面白い正統派コメディなので全年齢対象で読めると思います。