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ぼくらの☆ひかりクラブ(古屋兎丸)感想&あらすじ・東京グランギニョルの演劇「ライチ光クラブ」を原作とした…(ネタバレ注意)。

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ぼくらの☆ひかりクラブ(上下・小学生/中学生篇)古屋兎丸/原作愛溢れる作品

「ライチ☆光クラブ」の番外編。「ライチ☆光クラブ」は東京グランギニョルの演劇「ライチ光クラブ」を原作とした古屋兎丸の代表作品。その番外編として本編に入るまでの光クラブ結成からのいきさつを古屋兎丸オリジナルストーリーで描き上げた、言うなれば同人誌のようなもの。

上巻はゼラがタミヤに取って代わり光クラブのリーダーになるまでを、下巻はマシン「ライチ」を作り出し光クラブ崩壊のきっかけでもあるカノン(本編に登場)が浚われてくる直前までを描いている。

古屋兎丸自身が「ライチ光クラブ」または「ライチ☆光クラブ」に強烈な思い入れがある事は知られているが、それだけあってキャラクターそれぞれに強い愛情を感じる事が出来て耽美といったテーマの作品なのに読んでいてほのぼのしてくる。
どのキャラクターも元から個性豊かであるが特に本編ではミステリアスで生活感が皆無なゼラが螢光町に引っ越して来る理由やその家庭環境などが古屋の想像とは言え描かれていてファンとしてはとても嬉しい。勿論、他のキャラクター達の描写も充実している。

本編は演劇が原作であるだけあってストーリー性はあるものの流れる様に読めるのに対して、こちらはキャラクターをじっくりと掘り下げていて、しっかりと「漫画」を読んだ充実感がある。

テーマに興味はあってもいまいち何を読めばいいのかわからなかったり、世界観は好きでも内容の薄さに馴染めない人には是非読んで欲しい作品。