- 原作/金成陽三郎 漫画/さとうふみや
一言感想
伝説の秘宝をめぐる壮絶な殺人事件です。
面白いところ。
主人公・金田一一と幼馴染の七瀬美雪は、悲報島に眠る何十億といわれる秘宝を探すため「宝探しツアー」に参加することになります。
初めから、癖のありそうな参加者が揃い、どんな展開なのかなあと思いながら読み進めると、コテージに着くなりいきなり、怪しげな日本人形と山童(やまわら)と呼ばれる半獣人の像が…。
そして、山童の口の中にバラバラの日本人形があり、その姿と同じように殺害されている「宝探しツアー」の開催者の美作オーナーの死体が発見されます。
そこから、島で過去に亡くなったという佐伯という人物や、一部参加者の秘められた繋がりが見えたり、更に、用意されたコテージと参加者の人数と合わないなど、どんどんと謎が出てきます。
帰りたいという人がいる中、船はツアー終了まで迎えには来ないため、島からは出ることができない状態。
どの人物も怪しく見える中、次々と参加者たちは殺されていきます。
宝探しというだけあって、殺人の謎だけではなく、謎の鳥居や暗号の解読など宝探しの謎解きもあり妙なワクワク感で面白いです。
途中、一が殺されそうになったり、参加者の一人が犯人に手が届きそうなところで殺されたり、犯人候補がわんさか出てきてハラハラ感も抜群。
最後はあっと驚く意外な犯人だったり、途中のミスリードだったりがあり、ことごとく予想を裏切られるお話でした。