一言感想
純粋な心と一途な恋にキュンキュンします!
面白いところ。
水沢めぐみ先生の漫画は、誰にでも経験があるような、馴染みのある温かい恋の話が多いのですが、特にこの漫画には心が柔らかくなるような温もりがあります。
主人公・千花は小学5年生のときにカンニングしそうになり、その時に助けてくれた時田くんのことを好きになります。
それから席が近くなったり、何となく目が合うことが多くなるけど、それを友達に茶化されて気恥ずかしさから「時田なんか好きじゃない」と言っているのを聞かれてしまい、疎遠になってしまうのですが、千花の表情や、本当は好きなのに嫌われてしまったかもしれないという心境に切なくなりました。
その後、学年が変わってまた話せるようになって、一緒に同じ委員になったり、距離は縮まっていくのに、結局卒業や引越しで物理的な距離ができてしまい、自分を好きだと言う人が現れても、それでも変わらず千花は時田くんのことを好きでいる姿に、汚れのない純真な人を思う恋って素敵だなと思わされます。
初めてのデートのぎこちなさや、文通でのやりとり、時田くんのさりげない優しさで、一喜一憂する可愛さにやきもきしたり、胸がいっぱいになります。
小学生から高校生まで、時間をかけてゆっくり長く続く初々しい二人の恋に、大人になった今でも羨ましくて憧れます。