絶対不発アトミックガール
世界各国が人型ミサイルを開発する時代。日本の総理大臣「有栖川アリス」が国民の血税から作らせた人型ミサイルは、ミニスカ軍服のへっぽこロボ、有栖川よしえだった。そんな突拍子もない展開から始まるシュールギャグ漫画。
へっぽこロボと言われるよしえだが、へっぽこなのは彼女だけではなく、幼少期から人形の首をもいで木の下に埋める様なシンナー吸い過ぎ総理大臣や、ネジ百本に基盤まで余って出来上がった何で動いてるか分からない中国産ミサイルの藍、ミサイルの癖にモンゴルから嫁を求めてやってきた夜青龍などなど、羅列するだけで何を言っているのか分からなくなる個性的過ぎるキャラクターばかり。好きに生きろと言われて「これ以上好きに生きたらどうにかなっちまう」と目を血走らせながら叫ぶ絵面はなんとも言えない笑いを誘う。ミサイルとして開発された設定が生きている節はどこにも無い様な(竹槍で胸貫通しようが車に撥ねられようが爆発しない)多少いい加減と言うか好き放題している漫画だが、その面白さは折り紙つき。シュールな笑いが好きな人は必読。