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じゃりんこチエ/アニメ感想&あらすじ・監督が高畑勲さん、昭和の世界に、ノスタルジーに浸る…ネタバレ注意。

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ノスタルジーに浸る「じゃりんこチエ」

昨年11月に公開されたジブリ映画「かぐや姫の物語」。そのCMを見ていてふと思い出したのが「じゃりんこチエ」でした。まったく畑違いに見えるこの2作品、でもどちらも監督が高畑勲さんなのです。
幼い頃、祖父の膝に座って見ていた「じゃりんこチエ」。大阪の下町で喧嘩と博打に明け暮れ、仕事もせずほっつき歩いているのにどこか憎めないダメ親父のテツと、自らホルモン屋を切り盛りする大人びた小学4年生の女の子チエちゃん。本当ならあってはならないような家庭環境ですが、根がまっすぐで悪人にはなりきれないテツと、しっかり者ながらも子どもらしさを失わないチエちゃん、それを取り囲むこれまた強烈な脇役達。みんなダメ人間、でもみんな愛おしい。

自分自身の幼い頃を思い出すような昭和の世界に、ついつい浸ってしまう世界観。
そして大人になって気づいたアニメ版「じゃりんこチエ」の背景の繊細さと美しさ。水彩タッチで淡い色合いに彩られたアニメーションは原作の手書きで書き込んでいった細かな絵柄によく合っているのに、背景はそれを邪魔することなく、でも実際の大阪の街並を見ているような写実的な絵に仕上がっています。
大阪の人情とホルモンの煙に浸りながら、背景にも注意してみて見る。大人になってまた違った楽しみ方が出来るようになった作品です。