指輪の約束
こやまゆかりの作品で、KISSに連載されて、毎号楽しみに読んでいました。主人公の美知が婚約者の浩太郎と一旦は破局、別々の人と結婚したものの、やはりどうしても忘れられず、もとのさやに戻る遠回りのハッピーエンドです。読者としては、完全に美知を応援したくなるストーリー展開です。
浩太郎の再婚相手の久美子が嫉妬して、邪魔をしたり、理解のない美知の夫の行動にイライラしたりしますが、最後には、誰もかれもが理解しあって、おさまるべきところにおさまってくれたので、本当に良かったと思えるラストでした。特に、浩太郎は別の人との間にいる子供ごと引き受けるところに感動します。また最初から最後まで飽きさせず、読者を惹きつけるエピソードが満載なので、その辺りは、作者の手腕にさすが、としか言えません。
今では電子ブックとして読めるようになり、読後がさわやかな作品なので、おすすめです。