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死化粧師(全7巻:三原ミツカズ)感想&あらすじ・短編形式で進む本編、冒頭のバレリーナの事故死が…ネタバレ注意。

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「死化粧師」三原ミツカズ(全7巻)

三原ミツカズさんの繊細なイラスト、ファッションセンスがオシャレで好きですね。

エンバーマー(※遺体に防腐・殺菌・修復等の処置をして生前に近い姿に戻す仕事)として遺体と遺族の別れに向かい合う間宮、とにかく美男子で惚れ惚れする。

短編形式で進む本編、冒頭のバレリーナの事故死がとにかく切ない・・。結婚を目前に・・エンバーミングされて婚約者に見送られる詩織の美しさが悲しい。

大切な人との死別に、涙なくしては無理ですね・・でもこの漫画に出逢って、大切な人と死別の時、生前のように頬の膨らみと笑みがあったら・・涙の中にも納得出来て思い出と向かい合えたのではないか、そう思う。

最終巻の列車衝突事故に触れたエンバーミング現場は生々しく、我々日本人にも記憶に新しい事故とも重なり考えさせられましたね。

間宮を陰で支え続けたアズキとの結婚も、完結を予想出来ながら安堵して感動・・。苦労したからね、社会的に理解されない仕事であり、エンバーミング終えた間宮が体温を求めて女性を求めるからヒヤヒヤして。正直に生きるのって難しいけれど、大切な人を大切にすること。そんな気持ちで暖かくなる。

三原ミツカズさんの作品は他もエグいほど愛情の根源に触れる重いテーマ。

繊細なイラストがとても似合う、残酷なほど美しく愛すべき登場人物たち。
詩的な言葉が随所に残り、漫画の領域を超えラストは感動的でありました!