一言感想
妖と人間(土地神)のラブコメディ。
面白いところ。
全体的にコメディ色が強いです。
はじめの方は一話完結のお話が多いです。そして、ひとつひとつがしっかり作られたお話でとても読みやすいです。
そしてお話がしっかりしているからこそ、あとからキャラクターが再登場してきても、「この人誰だっけ?」となることも少なく、読み応えがあるのだと思います。
あとの方になるにつれ、お話が恋愛やシリアスな要素が増えていくところも面白いです。
あとは、主人公の奈々生が初めて巴衛に自分の思いを告白する場面も面白いです。普通のヒロインなら牽制かけられれば自分の思いを押し殺してしまいそうなところを、奈々生の場合は予想を裏切って思いを伝えてしまいます。ここは好みなんでしょうが、私は日ごろから自分の思いを押し殺すタイプが苦手に感じていたので、ここは高感度もあがりましたし、面白いと感じた場面でした。
好きなエピソード
沼皇女(ぬまのひめみこ)のお話が好きです。
1巻の第4話に初めて出てくるお話で、沼皇女は昔出会った人間の男の子に恋をしており、その縁をもう一度結び直してほしいと、土地神である奈々生に頼みに来た。
妖と人間の恋は禁忌ながらも、その男の子のことを思う沼皇女を見て奈々生はその恋を手伝うことになります。
沼皇女がとてもかわいらしいです。
また、奈々生の優しさや暖かい人間性がしっかりと出ていて、奈々生の魅力が出ているエピソードです。