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乙嫁語り3巻(森薫)感想&あらすじ・ヘンリー・スミスが薄幸の後家タラスとの結婚の話を決意するも…ネタバレ注意。

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一言感想

止まるところをしらない薄幸。

面白いところ。

ヘンリー・スミスが薄幸の後家タラスとの結婚の話を決意するも、話を持ちかけてきた姑にあっさり反故にされるその顛末。
スミスは旅の途中であり結婚などもってのほかだったが、タラスの純朴さや美しさに惹かれ、五人兄弟の長男から五男まで全てに嫁ぎ先立たれた薄幸を受け入れた矢先の反故。しかも相思相愛と分かったのにも関わらずだ。
家の事情を最優先にする時代と環境の背景が急展開を見せるこの巻の終盤は胸に迫るものがある。

好きなところ。

タラスがターバン(頭巾のようなもの)を外し、草原で山羊と戯れるシーン。
楽しそうに草で首飾りを編んだり気持ち良さそうに風を受けたりする姿は、これまでの経緯と日々の生活から解放されているようで胸を打つ。

また、儚げにも移り、併せてタラスの美しさを際立たせているように感じる。

好きなキャラ。

途中にちょこちょこでてくるパリヤ。中盤の四コママンガもかわいくて良い。なかなかいい相手が現れないが、幸せになってほしいと思うキャラクターだ。

おすすめ。

森薫作品はなんといっても画力の高さ。十九世紀東南アジアの遊牧民がこの物語の背景だが、乙嫁たちの装飾品や衣装、風景や調度品に至るまでとにかく細かく書き込まれている。前作の〝エマ〟での画力定評をさらに高めているように思う。