- 赤石路代
一言感想
華浜市という架空の市の市長の遠山京香。
今回はテロによる停電とその町に向かって運ばれる移植される心臓を無事に運ぶ話。
好きなところ。
今回は市長の遠山京香自身は勿論ですが、華浜市民も一つになって行われているので温かな気持ちになります。
今では日本でも多く行われるようになった心臓移植も運ぶリミットがあるための苦労や家族の想い自体が運ばれているのだと感じます。
好きなエピソード。
ランプ祭りという華浜市の祭りの日に起こったテロにより心臓を運んできたヘリコプターが降ろせない状態の中、ランプの明かりで道を作ることを提案する人、協力し応援する華浜市民たち。
頭にランプを載せて踊る祭りを変更し、病院まで光の道を作るのです。このシーンは本当に心が温まるシーンです。
市長も様々なことをして本当につくしますが、みんなの力が合わさったシーンといえる名シーンだと思います。
おすすめ。
「華浜市に住んでてよかった」という患者の奥さんの言葉に涙ぐむ遠山京香。
確かにそれ以上の誉め言葉はないし、そんな市と思える場所があるのがいいですね。
作者に関して。
この作品は2004年頃ですので日本ではそんなに大きな災害もなく、作者もN.Yの大停電からヒントを得たとありました。
しかし今では電気の大切さが本当に分かるようになりました。