初期の頃は多少ギャグチックで、江戸と近未来を融合した世界観での人情物語、という印象でした。
もちろん、今でも人情味あふれるストーリーもたくさんありますが、漫画の世界観をぶち壊して、私たちが生きる現実の世界のネタをふんだんに盛り込んだギャグがたくさんあり、少年誌ということを忘れてしまいそうになります。
掲載して大丈夫か心配になるくらい、ギリギリの面白いネタがたまらなく面白いです。
また面白さが際立っているのは、インパクトに残るセリフやキャラが個性的だからだと思います。
男性キャラは世の中にいたらきっとカッコいい人だろうに、性格や趣味がとても残念で、それがまた笑いを誘います。
女性キャラもきれいで、かわいくて強か。
女性のよいところも悪いところもギャグを織り込みながら描かれていると思います。
一番面白い点は主人公銀さんをはじめ、登場人物たち「この世界が漫画という世界であることを自覚している」ところでしょうか。
時には作者自身の言葉を代弁してしまったり…漫画だからこそできないことがあると嘆いている割には、ハチャメチャなことをしたり…
斜め上を行く破天荒な面白さは作者ならではだと思います。
笑いあり、涙あり、インパクトはNO.1の漫画だと思います。