- 作品タイトル:女子妄想症候群(ふぇろもまにあしんどろーむ)
- 全10巻
- 作者名:イチハ
一言感想
ちょうど中学生のころにはまり、「高校生になったら自然とこういう面白い友達ができて彼氏ができるんだ」と思いながら読んでいましたが、いま読み返してみるとハチャメチャな展開が多すぎるので青春ラブコメディ漫画というよりかは爆笑できるギャグ漫画でした。
面白いところ。
主人公・滸が学校で身体測定を受けるエピソードで、担当医が彼氏に何となく似ていることから妄想が止まらくなってしまい、「どこが似ているんだろう...あぁ、眉毛だ」と気がついてから心音が「眉毛」になってしまうという場面でほとりの背景がまゆげで埋め尽くされていて大爆笑しました。
好きなところ。
服や小物や背景など、細かいところまでちゃんと描かれているのですが、作品自体のタッチがとても繊細で綺麗なところが好きです。
好きなキャラ。
取り巻きキャラである「三登」という男性キャラクターです。
もののとらえ方やちゃっかり先輩と付き合うところなど自分と似ていて好きです。
好きなエピソード。
主人公の親友の一人のユナのバイト先の店長の奥さんの出産するエピソードが感動的でずっと忘れられません。
好きなところ。
高校時代を楽しく過ごして終盤にかけてやっぱり切なくなってしまうけど、最後がハッピーエンドで終わっているので何度でも見返したくなります。
おすすめ。
ページのいたるところに作者のいたずらが入りこんでいるのでぜひゆっくり読んでほしいです。
作品に関する思い出。
6巻が出たころくらいに中学校を卒業したのですが、その巻を貸しまま卒業してしまっていて○年後の同窓会で返す!という約束をしています。
作者に関して。
イチハさんは連載当時から忙しいのかかなり病んでいるようだったのですが、この作品が完結したあと「ロアの森」という怖いお話を描いていてその後は何も描いておらず、休載しておられるのかもしれないです。
その他。
男の子のように強くてかっこいいヒロインと女の子のように美人なその彼氏の日常で、ストーリー性が最初はないのに段々と進路や卒業、恋愛など悩みがたくさん出てきてちょうどそんな時期だったこともありなんだか甘酸っぱく感じてしまう作品です。