- 二ノ宮知子
- 国境を超えることでライバルがいっぱい。目が離せません。
面白いところ。
海外編になってから、奏者たちの質も個性も評価も幅がグンと広がります。称賛を浴びてはスランプといった山あり谷ありが更に加速するので、本人たちは大変そうですが、見ている私たちは手に汗握ることもあります。
好きなキャラ。
オーボエ奏者の黒木君です。作品の中でもかなりの常識人なので近い気持ちで見守ることができると思います。正反対のターニャといい雰囲気になり始めたときには驚きましたが、幸せになってほしいです。
好きなエピソード。
のだめと千秋が並んでソナタを演奏するシーン。コンクールでもないしのだめが望むような共演とは違いますが、ある意味2人の原点のようなシーンだと思います。そこからのストーリーの緩やかさも好きですし、音楽を通して様々な人物が国境を越えて出会っているのは素晴らしいなと思いました。
好きなところ。
漫画にありがちな「天才」が居ないことです。もちろん多少の才能はありますが、芸術家らしい苦悩が人間くさく描かれています。きらびやかなだけではなくて、何かを達成するためには努力と執念が大事なのだと思い知らされます。
おすすめ。
海外編は、自分の力を信じたい人、大きな舞台を夢見ている人に読んでほしいと思います。世の中にはこんなに苦しい想いをしながら自分の好きな道を進む人がいるのだな、と実感できると思います。