- 北条司
一言感想
大人気の「シティハンター」のパラレル版、続編。
シティハンターのヒロインが死に、新たなヒロインの中に心臓移植されて一緒に生きているというような設定のためか、ファンの間では賛否両論が極端な作品です。
私はまったくのパラレルものと割り切って読んでいるために好きです。
本編の続編もあったらもっと対比ができて面白かったのにと思うほどにパラレルとして読んでいます。
好きなキャラ。
ここでは心臓となった槇村香。鏡の中で主人公と話します。
好きなエピソード。
面と向かって話すのは初めての二人(?)。心臓である槇村香とグラス・ハート。
この時に初めて自分の心臓が「カオリ」のものであり、香の思い出に温かさに満たされていた理由も知ります。
ですがそれは自分のものではないと、暗殺者として育てられたグラス・ハートの否定は15歳の女の子とは思えないほどの深い絶望でした。
そして香がそんな主人公に真摯に尋ねる始まりでもあります。
作品に関する思い出。
当時は否定派の意見をよく見かけていたので読むのを少しためらいました。
ただ「シティハンター」は好きでしたので、読んでみたら予想以上にはまりました。
たしかに「シティハンター」のヒロインに対しては悲しくなりましたが、他の人の設定が微妙に違うからパラレルと受け入れやすかったです。