筆者である琴葉トコ先生が中学生時代にウェブで公開していた四コマ漫画を再編集し、単行本化した作品である。
タイトルの通り主人公はうつ病を患っている「メンヘラちゃん」、そして体が弱い共通点で仲の良い「病弱ちゃん」、その二人にプリントを渡す役目をはたす「けんこうくん」の3人からなるストーリーである。
おそらく筆者もメンタル的な部分で繊細な所があるのでは…?と思わせるような、リアリティにあふれるメンタルあるあるネタが多く、一度でも心療内科でお世話になった方なら「わかる!わかるぞ!」と、共感のあまり嬉しくなってしまう。
上巻ではそんなメンタル、病弱あるあるネタが主であったが、下巻ではメンヘラちゃんとけんこう君の恋愛模様、また二人の接近により一人になってしまうのではないかと不安になる病弱ちゃんの様子、また、
先々の進路についてが描かれている。(皆、中学三年生)
また、メンヘラちゃんが元気になっていくにつれ、「もう自分は必要とされていないのでは?」と焦燥感におそわれるけんこうくんの描写もあり、胸にキュンとくる作品である。
読者をまた学生に戻りたい!と思わせる作品でした。