主人公の恋愛に絡んだギャグ漫画です。
面白いところ。
登場人物のテンションが高く、テンポが良いです。主人公の小夜子は親友の和美に恋をするレズビアン。和美はボーイッシュな女子でいつも男に間違われてしまう。2人のテニスのコーチの山切はイケメンでドM、小夜子に恋をしていて積極的にアプローチするがいつもあしらわれている。他にもコーチの妹や和美の彼氏、コーチに恋をする女装した男性など、キャラクターは皆個性豊かで何時読んでも飽きない作品です。
好きなキャラ。
キャラクターは皆愛嬌があり素敵ですが、強いて言えば和美の彼氏ですね。実は彼にも女装趣味があり、作中では女装愛好家の集まりに参加した際に「自分の筋張った体にフリルがまとわりつくのが好き」「女装したたおやかな姿で彼女を優しく征服したい」などと言っているように女装趣味、という一言には収まらない癖をもったキャラクターです。
好きなエピソード。
コーチの山切を好きな女装男性が登場したときのエピソードが好きです。主人公小夜子が「こんな可愛い女の子にときめかないなんて…」と取り乱すシーンは、その滑稽な様と主人公の必死さのギャップが最高に笑えます。
好きなところ。
ギャグ中に下ネタが入ってくることはありますが、性的なシーンは一切なく、下ネタもいやらしい感じのする表現ではありません。小学生や中学生の男子のノリのような、いい意味で軽く、小気味いいです。
作者に関して。
門地かおり先生は普段ギャグ漫画よりも恋愛メインの漫画家なので、こういった作品は新鮮です。門地かおり先生を知っている方にも知らない方にも、ぜひオススメしたい一冊です。