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デロリンマン(ジョージ秋山)感想ネタバレ注意!会社員平三四郎は、妻のママ子と息子四郎を置いて…。

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会社員平三四郎は、ある日、妻のママ子と息子四郎を置いて、飛び降り自殺をする。
しかし、神の命により、「ひとびとよ、魂のふるさとに帰れ」と叫ぶ「愛の戦士デロリンマン」として、地上によみがえる――。

ギャグ漫画でありながら、非常に深い悲しみを描きだした作品です。というより、普通ならとても重苦しくなってしまうテーマを明るく描き切ろうとした意欲作、といったところなのでしょうか。

前半は、「頭も顔もめっちゃくちゃ」になったデロリンマンをあざけり、石を投げつける町の人たちやデロリンマンをいなくなった夫・父であると認めることに対するママ子と四郎の葛藤、四郎とクラスメートの関わり、そしてデロリンマンの行く先に現われ、現実を説く虚無・破滅主義者オロカメンと抵抗するデロリンマンの姿が描かれます。
デロリンマンが家族として受け入れられ、その矢先に四郎が事故にあってしまう後半からは、デロリンマンが新たに出会った人々の人生や、事故で頭を打ってファシストになってしまった四郎との関わりが描かれ、ユーモアも悲壮感も濃さを増していって作品はクライマックスへ向かいます。
短く、気楽に読めますが、とてもいろいろなことを考えさせてくれるマンガです。