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天は赤い河のほとり5巻(篠原千絵)感想ネタバレ注意・ミタンニ遠征でユーリが捕まって…。

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ミタンニ遠征でユーリが捕まってからが特に面白かったです。

面白いところ。

生き延びたら何でも望みを叶えるという約束で、ユーリがカイル皇子のもとへ帰ることではなく捕虜たちの待遇改善を求めたところ。これで、ミタンニの黒太子からも「いい外交感覚をしている」と一目置かれるようになります。

好きなキャラ。

カイル皇子。敵(ミタンニ兵)がウヨウヨいる街で、大胆にも自分の名前で滞在を申し込み、黒太子を欺く作戦を立てます。「女好きで、どうしようもない皇子」という設定で見事な演技力を発揮し、すぐに見張りの兵を半分にまで減らすことに成功しました。また、リスクを冒してまでこの作戦を決行したのは、マラティアを無血開城するため。それを「できるというよりやるんだよ」というカイル皇子、かなりかっこよかったです。

好きなエピソード。

ユーリが処刑されそうになることで、かえってイシュタルとしての人気を高めることになるエピソード。ミタンニの黒太子に捕まったユーリは、処刑場で空腹のライオンと対峙させられますが、大声で近くにいたアスラン(馬)を呼ぶことで辛くも難を逃れます。そして棒でライオンの首輪を刺してリュイとシャラを助けて、見物していたミタンニの人たちからも「ありゃ本物のイシュタルだ」と言われるようになりました。

好きなところ。

ユーリがカイル皇子に「あなたを愛してます」という意味だと教えたハートマークを、早速カイル皇子が使うところ。わざわざ前例のない使いをやってまで、カイル皇子はミタンニに捕まっているユーリにハートマークを描いた書簡を届けます。キザですね〜。