」で便利でお安く。四つ辻の美少年に取りつかれる少女たちがコワイです。
面白いところ。
マンガ全体、面白いというか怖くて不気味で不条理です。
辻占…それは辻で出会った人に自分の運命を占ってもらう、というもの。
その辻占をめぐって繰り広げられるホラーです。
霧の中現れるという、"四つ辻の美少年"、彼に辻占を頼んだ少女たちが次々無残な死を遂げていきます。
そして、主人公の周囲にも犠牲者が現れ、巻き込まれていきます。
とっても怖いお話なのですが、怖いところが面白いです。
好きなエピソード。
最後に載っている、番外編というか、その後のお話の「白服の美少年」というお話が好きです。
少女たちに不幸な占いをしていた四つ辻の美少年が、最後に救われたのかどうなのか、読み手次第だと思うのですが、私は救われたと思いたいです。
好きなところ。
伊藤潤二の描く描線というか…、絵が、このマンガの不気味さを最大限に出しています。
美しい顔をしている少女が、やつれていったり、首を掻き切って血まみれになったりして、その落差がすごいです。
おすすめ。
主人公の少年と、四つ辻の美少年の関係性が意外です。
少女たちの不気味さもこの作品の見どころです。
クライマックスの、血まみれ少女たちに囲まれる様子は壮絶です。
霧深い街が舞台で、霧というアイテムも、画面の不気味さを増しています。
作品に関する思い出。
この作品を進めてくれた友人は、この四つ辻の美少年がミッチーこと及川光博っぽい、と言ってました。
あくまで見た目です。このマンガは、明るさが微塵もないので…。
作者について。
他にも、「富江」や「うずまき」など、独特のホラー作品を世に送り出しています。
どの作品も、一度読んだら記憶に焼きつきます。
それくらい強烈な作品ばかりです。
私は癖になる…、好きです。
