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花ざかりの君たちへ(中条比紗也)感想ネタバレ注意・瑞希が男であると偽って男子校に入学し…。

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瑞希と佐野の恋愛に、ドキドキハラハラしました。

面白いところ。

何と言っても、女の子の瑞希が男であると偽って男子校に入学し、大胆にも寮生活を送ること。しかも、ルームメイトは彼女が追いかけていた張本人・佐野!周りに女の子とバレないかとハラハラする一方、実は佐野には早くからバレていた瑞希。でも佐野は彼女に何も言わず、その秘密を守ることにします。
ホントは相思相愛なのに、瑞希は女であることがバレていないと思っているので、なかなか2人の仲は発展せず…。読者はかなりもどかしい思いをします。ま、そこが面白いところでもあるんですけどね。

好きなキャラ。

中津。関西弁キャラもいいけど、何よりまっすぐでオトコマエな性格がたまりません。個人的には、ヒロインとくっつく佐野よりも、断然中津派です。瑞希のことが好きになってしまい、「男なのに…」と悩みまくる中津。でも、自分の気持ちにウソをつかず、結局は正直に好きだと言える中津。かっこいいです。

好きなエピソード。

中津のお母さんがやってくるところ。口ではキツいことを言っても、やっぱり親は子のことを大事に思ってるんだな、としみじみ考えさせられるエピソードでした。

おすすめ。

難波先輩の血縁者は、みんな美形でキャラが濃ゆくて、いい味を出しています。難波先輩本人はもちろん、お母さんの伊緒、そして叔父の梅田先生…。特に保健医でゲイの梅田先生は最高です。口は思いっきり悪いけど、実は瑞希の良き相談役で、時に笑いを誘いながら叱咤激励してくれる素敵なキャラです。