王道な冒険もので、短いですがとっても面白いです。
面白いところ。
人間であるラオが、幻の泉を探す手助けを、魔物に頼むところ。
魔物は人間に恐れられている存在なのですが、その魔物が人間味(?)あふれる感じに描かれていて、人間のほうが私利私欲に走る悪者とされているところが面白いです。
好きなキャラ。
魔物の王子・ベルゼブブ。魔物というと恐ろしい感じがしますが、普通の人間の子のようです。
父親であるサタンの前では余計そんな感じに見えます。また、サタンが「ゲームは一日一時間まで、明るいところで画面から離れてする事」と注意しているところが、人間の親子みたいでした。
好きなエピソード。
魔物たちが、人間の発明したもの、ゲームや、自動車などを見て、はしゃぐシーンが楽しいです。
特に、1話でベルゼブブとシーフが、自動車の運転を取り合ったりするところは、これからどんな危険が待ち受けるかもしれないというのに、緊張感がなく、案の定すぐに大変なことが起きるのですが、そののんきなところと、緊迫したところの対比も面白いです。
好きなところ。
冒険して、戦って、悪の組織をやっつけるという、王道のストーリーなのですが、そこここに鳥山先生のカラーで面白さが出してあって、最初から最後まで一気に読んでしまいます。
一本の映画を見ている気がしてしまいます。
短いのですが、もちろん打ち切りという感じはなく、計算された短さで、すごくまとまってます。
おすすめ。
幻の水源を求めて旅するお話です。順調かと思ったら、最初からトラブルに見舞われたり、過去の陰謀があきらかになったり、敵が味方になったり、面白くないわけがない要素が詰まってます。
そして最後は大団円、思わず「は~面白かった~~」と行ってしまうこと請け合いです。
作品に関する思い出。
今はもう亡くなった父が、当時のジャンプで第一話を読んで、「これ面白いな~~」とつぶやいたのを、今でも覚えてます。それくらい、老若男女、広い世代に受けいられるお話だと思います。
作者に関して。
何を言うことがあるでしょうか…。あの鳥山先生です…。私は知らなかったのですが、夫から、愛知県に住んでる、と教えてもらいました。