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11人いる!(萩尾望都)感想ネタバレ注意・宇宙大学の最終テストを受けに、さまざまな星系から…。

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  • 作者名・萩尾望都。

一言感想

宇宙大学の最終テストを受けに、さまざまな星系からやってきた訓練生たちが協力し合って難関を突破しようとするところが良かった。

面白いところ

ラスト近くで、それまで『男になる』と言っていたフロルベリチェリ(フロル)がタダトスレーン(タダ)に向かい、『お前がそういうなら女になってもいいや』と言うところ。
SF作品の中に少女マンガらしい愛情表現が加わって、ホッとできる。

好きなエピソード

『このテストに合格したら、男になるんだ!』と、フロルが宣言するところ。
フロルは華奢で女性のような外見だが、実は男でも女でもない雌雄同体タイプの宇宙人(未成人・未分化)。成長期にホルモンを与えられて男か女に変化する。
通常、男になるのは長子だけで、それ以外の子供は女になって嫁に行くのが普通らしい。
末っ子のフロルは、テストに落ちたら女になって18歳も年上のジジイのところに嫁がされる予定なので、合格しようと必死である。

好きなキャラ

ヴィドメニールヌーム(ヌー)全身をウロコに覆われた、爬虫類的風貌の宇宙人。
フロル同様、雌雄同体の宇宙人(成人)だが、男・女どちらにもならずに成人化したため、結婚せずに僧となる。
他のテスト生と比べて常に冷静沈着、達観しているような発言が多い。

好きなところ

宇宙船内で次々と起こる事件にみんなが互いに猜疑心を深め仲間割れしそうになるが、なんとか糸口を見つけて解決して行くところが良い。

おすすめ

萩尾望都作品の中で、初のSF長編。
10人のはずのテスト生がなぜか11人いるところから始まり、次々と思いがけない事件が起こっていく展開の早さと個性的な登場人物たちが物語に深みを与え、読みごたえのある作品に仕上がっている。。

作品に関する思い出

何度も繰り返して読みました。
フロルのように、性別が自分の意思で、大人になるときに決められたらいいなあ、などと思ったりしました。

作者に関して

萩尾望都は、竹宮惠子、大島弓子、青池康子、木原敏江らと並んで『花の24年組』と称される女性マンガ家の第一人者。
特に萩尾は、ファンタジーやSF作品を多く描いており、現在もなお傑作を描き続け、2000年代に入ってからもマンガ賞を受賞している。