」で便利でお安く。一言感想：こどもだってこどもなりに、たくさん悩んで一生懸命生きてる！勇気がわいてくる作品です。
面白いところ
主人公はこどもです。学校の問題、犯罪の問題、家庭の問題、様々な困難にぶち当たりますが、真っ直ぐに、悪戯に、けれどいつだって真剣に立ち向かっていきます。主人公の倉田紗南はとても明るくていつも前向きで、タレントのお仕事をしてる女の子。気が強くて、正義感があって、少しだけ早く大人になりたいと思っている、等身大の子供です。生きる事、生まれてきた事、人を好きになる事、たくさんの事を考えさせられました。老若男女、色んな方に読んでもらいたい作品です。
好きなキャラ
紗南ちゃんの親友で、紗南ちゃんの恋のお相手でもある羽山の元カノの、松井風花ちゃんが好きです。大阪弁で、サバサバしていて、元気な姉御！という感じのキャラクターなのですが、紗南ちゃんと羽山と三角関係になる場面も。けれど彼女の性格は本当にさっぱりしていて、相手のことを思いやれるとても優しい子。そして紗南ちゃんの一番の味方でもあるのです。こんな友達欲しい！
好きなエピソード
「真ん中バースデー」というのが、当時読んでいた友達の間で流行りました。紗南ちゃんと羽山の誕生日のちょうど真ん中の日にお誕生日を祝う、というような、とても単純で子供らしいものなのですが、仲良しの子とカレンダーを二人で辿って、この日だ！と喜んでいたことを思い出します。印象深いエピソードがありすぎるのですが、懐くかしくなって思わずこのお話を挙げてしまいました。
作品に関する思い出
女優でもある紗南ちゃんは、ある映画の撮影でロケに臨むというシーンがあります。このロケ自体もすごく重要なシーンなのですが、そこで撮影された映画が「水の館」という１冊の漫画になっています。紗南ちゃんが演じている、という前提のお話なのですが、この話は単体で楽しむこともできて、是非読んで欲しいなと思います。ホラーのような、ミステリーのような、とてもふしぎなお話です。また、「パートナー」という作品もすごく印象深く、様々なテクノロジーが発達してきた現代にも、何か通ずるものがあるような気がします。双子のお話で、少しグロテスクだったり暴力的なシーンだったりが含まれていますが、個人的にはおすすめです！
